コンデンサチューンと言っても、特にむずかしいものではありません。
バッテリーのプラスとマイナスの間にコンデンサを、というやつ(そう!ホット○○○○もどき)です。
少し前までコンデンサ破裂恐怖症?だったのですが、ようやく恐怖心も薄れて来たので自作&取り付けしました。
1.材料
結構まじめ?に作成したので、コンデンサ約700円、端子約400円、ケース約600円、ヒューズボックス約200円、その他モロモロで、
合計2000円ぐらいでした。
ちょっとお試し程度で作成するのであれば、ここまでは要らないので1000円程度でできるかな。
作成に使った材料は以下の通りです。
|
|
コンデンサ | 電解コン(耐圧25V、耐熱105度)
高速用 4700μF 中速用 1000μF 低速用 470μF |
ヒューズ、ヒューズボックス | 10A
※万が一ショートすると大変なことになるので絶対入れましょう |
丸型端子 | オーディオ用24Kメッキ丸型端子2個+絶縁チューブ(赤、黒) |
電源ケーブル | OFCケーブル(2.5sq、耐熱105度) 約35cm×2本
Φ2の銅線 約7cm×2本(撚り線) |
ケース | 10×7×3(cm) アルミ製 |
プリント基盤 | どこにでもある普通のもの |
ゴムブッシュ | 電源ケーブルをケースから引き出す箇所に使用
防水用 |
その他 | ハンダ
アルミテープ:防水のための隙間埋め&ケース固定用 収縮チューブ:ケーブル接続部などに使用 耐熱105度 余分になったコンデンサの足:配線用 スペーサ、ネジ、ナット:基盤固定用 |
ホット○○○○を分解した方によると、コンデンサは470μFと4700μFが使われており、低速用と高速用だそうです。
2つを並列に接続したものもあって全域用になるそうです。
どうせなら全域で更に2000〜2500rpmあたりをカバーしたかったので中速用としてもう1つコンデンサを追加してみました。欲張り?
まぁこんなもんかな、という感じで中速用として1000μFを並列に接続しました。
取り付け場所は、高温になるエンジンルーム内なので、コンデンサの寿命を考えて耐熱105度のものを使いました。
耐熱105度品はちょっと高価です。。耐熱85度品の約2倍でした。
<ちょっと寄り道>
コンデンサの温度寿命は「10度2倍則」と言われています。(35度〜保証温度)
つまり、温度が10度違うと寿命は2倍になるということになります。
例えば、今回使った470μFは日ケミのKMGで1000H(105度)なので、エンジンルーム内を仮に65度とすると、
温度差は40度なので、寿命は2の4乗倍、つまり16000Hとなります。
これも仮の計算ですが、1日1H乗るとして、1600日=約4年ちょっとということになります。
まぁ、あくまで計算上の話しですが、大体の寿命を知っておくのは、保証のないDIYでは大事かと思います。
その昔コンデンサについて習いましたが、コンデンサは並列に繋ぐと容量はその和になります。
容量が大きい方が高速用ということは、並列に繋ぐと容量が大きくなって超高速用になるのか?
そんなことはなく、上記の通り全域用になるようです。
コンデンサで電圧変動が安定することは理解できるけど、どうして4700μFが高速用で、470μFが低速用なのでしょう?
周波数特性の違いか??? ん〜、私の頭では、原理が分かりませ〜ん ^^;;
分かる人がいたら誰か教えてくださ〜い。
コンデンサを増やす(もっと大きい容量を使ったり、並列接続するコンデンサを増やす)と効果が云々ということも聞いたことがあります。
その一方で、ある条件下ではアイドリング不調など問題が発生したという情報もあります。
4700μFと470μFという容量にノウハウがあるような気がします。
あと、私のよくお邪魔するHPの掲示板では、OSコンがいいとのこと。OSコンは確かに性能はいいですが、その分お値段もいいです。
2.必要な工具
特殊な工具は必要ありません。以下のようなもので十分です。
|
|
ハンダゴテ | 30W コンデンサ取り付け用
60W 電源ケーブル用 |
圧着ペンチ | 丸型端子用 アーシング同様でJIS規格のいいやつ(借用物) |
ニッパー
ワイヤーストリッパー カッターナイフ |
配線加工用 |
ハサミ | 両面テープ加工など用 |
ドライバ | ケースのネジ用 |
ライター | 収縮チューブ用 |
電動ドリル | 電源ケーブル取り出し穴 |
レンチ | バッテリー端子への取り付け用 |
3.作成方法
作成は至って簡単です。慣れている人ならば1時間もあればできるでしょう。
プリント基盤にコンデンサ(3つ)を並列に配線。配線には余ったコンデンサの足を使ってハンダで補強。
※電解コンなので、極性を間違えないように!
足の短い方がマイナス。コンデンサ本体にマイナス側の表記がありますが、稀に表記がずれることがあるので足の長さで判断しましょう。
そこへ、プラス側にはヒューズを、マイナス側には銅線(Φ2)2本を撚ったものをハンダ付け配線。
これでプリント基板は完成。
次にケース(アルミ製)に、基盤固定用のネジ穴とケーブルを取り出す穴をドリルで開けて、ケーブル取り出し穴にゴムブッシュをはめ込みます。
ブムブッシュですが、私の場合はケーブルよりちょっと小さめの径になるようなゴムブッシュを使って、
ケーブルとの隙間を無くし防水性向上を狙いました。
そこへ2.5sqのOFCケーブルを通して(ゴムブッシュの径が少し小さいので、はめるのに少し苦労します)、
ケーブルの抜け防止のためにケース内で結び目を作って、プリント基板からの配線にハンダ付け。
OFCケーブルを使う理由は、高い導電率を期待しているのではなく耐熱のためです。アーシングで余った耐熱105度のケーブルを使いました。
ケーブル同士をハンダ付けした部分は絶縁のため収縮チューブを。これも耐熱105度のものです。
最後に丸型端子を付けて、電源配線は完了。
丸型端子は普通のもので十分なのですが、24Kの高級なオーディオ用端子を使いました。
これは端子の絶縁チューブ(赤と黒)が欲しかっただけです^^;
電解コンは逆接すると壊れるので、見た目にはっきりと分かるようにした方がいいです。
最後に、基盤とケースをネジ止めして、+と-の表記をマジックで書いて完成!!
ホット○○○○ほどの高級感はないですが、なかなか綺麗にできたので、自己満足(^^)
仕上げに、防水のためにケースの隙間をアルミテープで塞いでから取り付けました。
追加:完成品を眺めていると、丸型端子の絶縁チューブとケーブルの隙間が気になったので、収縮チューブで補強しておきました。
4.取り付け
コンデンサは熱に弱い(高温下では寿命が短くなる)ので、できるだけ熱くならない場所がいいです。
私は、エンジン本体から少しでも放すということで、バッテリ前面に両面テープで取り付けました。
でも、エンジンルーム内なのでどこもあまり大差ないかな^^;
強力な両面テープで固定しましたが、そのうち熱で剥がれるかも。。。でも電源ケーブルでぶら下がるからいいか^^;;
DIYの基本ですが、点検はまめにすること!かな。
注意:取り付ける時、コンデンサが空の状態から一気に充電するため火花が出ます。絶縁部を持っていないと危ないです。
5.電源電圧の変化 (2003/11/2追加)
コンデンサ効果をオシロで測定してみました。オシロは、またまた借用品です
^^;
状態はアイドリング状態、ライトやAudio類は全てOffです。
いや、ルームランプとドアランプのみONです。オシロの電源ケーブルを引き回すのに助手席ドアが空いていました。
ラジエータのファンは回っていない状態です。
|
|
|
|
さて、オシロで測定した結果に対する私の見解です。私はプロではないので悪しからず^^;
・確かに変動(山)が小さくなっている。でも50mV/Divなので最大数十mVぐらいでしょうか。
・ヒゲみたいなノイズが小さくなっている。これは偶然かもしれません。
・以外とコンデンサなしの波形が綺麗。もっと乱れているかと思っていました。
ということで、確かに差はありましたが、ごく僅かの違いです。
これで本当に効果がでているのでしょうか? ん〜、結局、私には分かりません^^;;
これがどのような意味を持つのか分かる識者の方が、この結果をご覧になられたら是非解説をお願いしたいところです。
一旦、コンデンサを外してみるとよく分かったりして・・・
以下はおまけの測定風景です。
左は、オシロのプローブが見えます。バッテリの前面に付いているのが、もどきです。
右は、ストラットの上に乗っているのがオシロで、オシロの電源はシガライター→インバータ→延長ケーブルでとりました。
6.使用感
いつもと同じ感覚でアクセルを踏んでも、車がよく進む(スピートがよく出る)ような感じがします。
ん〜、ブラシーボ効果なのかな?と思っていたのですが、やっぱりよく進むような気がします。
うちの奥さんにも聞いてみましたが、同様に「よく走るようになった」という感想です。
しばらく走っていて、ふと気付いたのですが、なんだかこれまでより燃費がいい。
セルフ給油の満タン法で2回計測してみましたが、燃費が10〜15%良くなっています。
2回目では久々に8Km/L越え。やった〜!! ^^v
秋になって涼しくなったし、エアコンをほとんど掛けなくなったことが原因なのかも、、、とも思いましたが
春でもこんな燃費は出なかったので、マジでコンデンサチューンの効果なのかもしれません。
恐るべし、ホット○○○○もどき(^^)
※車いじりの基本ですが、いじる場合は、自己責任で!